X-T10 その11 - Elmar

ついにあのレンズを手に入れたぞ!

Tele-Elmar 90mm

というわけでTele-Elmarit後期型の90mm。しかもカナダではなくドイツ製であります。なんとなくライカストア覗いてみたらあったんですよ、そこに。まさかライカストアで見つかるなんて、と小躍りしたい気分になりました。
フルサイズ用90mmとは思えないその体躯。サイズはø51.5mm×62mmで重量は225g、XF60mmと較べてみると長さはほぼ変わらず。直径が1cmほど細くなっていて重量に関してはほんの10g重いだけです。見た目もすっきりコンパクト。フード付けると長くなりますけど許容範囲。

Tele-Elmar 90mm + hood

さて、少し話は変わりますが、軽量で比較的小さなカメラの部門は富士のXシリーズのほかにもマイクロフォーサーズやコンデジ、他にも各社ミラーレスがシノギを削る分野です。選び方にはいろいろあるのでしょう。ストリートでの瞬間を切り取るならGRDみたいに広角で、ピンを合わせきることが出来なくてもなんとか写ってくれる速写に向いているもの。PanasonicのGMシリーズのようなレンズ交換できるのに切り詰めたサイズのもの。EVFが付いていて状況によらずかっちりと構図を決められるもの。
こういったカメラのなかでX-T10は自分にとってうまくバランスのとれた機種。
EVFは追従性もよくて見やすく、マニュアルフォーカスでピントを追い込みたいときなんかにばっちりです。背面ダイヤルをクリックすると選択されているフォーカスエリアが拡大表示され、そこでダイヤルを回せば拡大倍率も変えられます。
センサーサイズはAPS-C。各社APS-Cサイズのセンサーを搭載したカメラを販売していますが、そのなかでもFUJIのXシリーズは高感度特性がよくて暗がりでもノイズの気にならない写真が撮れます。異なるフィルムで表現を変えるといった銀塩カメラでの体験をデジタルに甦らせたフィルムシミュレーションもいいですね。
レンズは絞り環とフォーカスリングの両方を利用できるものがほとんどでマニュアル操作がしやすく、本体にはモードダイヤルがなくてシンプル。 シャッターに関してはメカニカルシャッターが最速1/4,000、それに加えて1/32,000秒までの電子シャッターを搭載しているので晴れた屋外でも開放絞りを利用した撮影がおおよそ可能なほか、店内などでシャッター音を出したくない場合に静かに撮影できます。あ、メカニカルシャッターの音も大きくはないですよ。
センサーサイズが十分で、筐体は小さく軽くそして静か、夜も撮れるし充分なEVFも付いている、操作性もなかなかのもの。となれば街を縦横無尽に動き回るお供にぴったりなのです、このカメラ。
大好きで平日休日にかかわらず良く持ち歩いています。

だからこそレンズも軽く小さいサイズにとどめておきたいんですよね。重いレンズを持ち歩くくらいならその差分の重さでチェキプリンタ持って歩いたほうが楽しいです。来たれチェキプリンタ内蔵グリップ!!(形状まったく想像できないですけど)
X-T10にはハンドストラップを付けていて街中ではたいてい手にぶら下げています。ただ、XF55-200mmなどの重量級のレンズだと6時間くらい歩き回ると手に力が入らなくなってしまい攣りそうになってしまうのです。XF16mmでさえもずしりとしていて、まる一日撮り歩くにはちょっと重い。たかだか100gや200gと思われるかもしれませんが、時間が長くなるとその違いはあからさまです。
もちろん写真の写りの良さで言えば高性能なレンズのほうが良いのはわかっていますし、XFレンズにはそういったレンズがたくさんラインナップされています。 でも高性能で重いレンズってあらかじめ狙った被写体を撮りに行くのに向いているのものですよね。
自分も撮影目的でカメラ持って行くことはありますし、いわゆる "仕事をこなす” レンズの優先順位が高いのもわかります。でも買い物やコーヒー飲みに行ったり散歩したりで街を歩き回りながら見つけたものを撮るほうが多いため、できる限りコンパクトで軽いものが向いていて、そういった観点からだとFUJIではXF60mmが一番長い単焦点レンズなのです。
望遠レンズを伸ばすと街中を歩いている人にギョッとされるのでコンパクトさって重要なのかなと。以前にXF55-200mmを使っていたら「ひょっとしてCIAなの?」って聞かれたのがかなりのトラウマ(CIAだったらもっとうまく気づかれないように撮るだろというツッコミはさておき)。このように自分の小心さも相まって望遠側でも軽くコンパクトなものが欲しいなーと。もちろんスナップで望遠使う自分が特殊なのでしょうけれど、主題の主題のみ切り取りたくなるし、もっともっと圧縮したくなるのです。雨降ったり雪降ったり、霧が出たりすると圧縮しないと空気感が削がれるというか、自分が表現したいものとズレてしまうという理由もあります。
で、そうなると現在は必然的に他社製のレンズになっちゃうのです。オプションとしてはマイヤーオプティック・ゲルリッツが復刻してXマウントでも近々売り出すトリオプランの100/2.8があります。たしか300gくらいだったような。シャボン玉のような幻想的なボケを持つレンズです。でもお値段高め。 結局、軽く小さく望遠寄りという観点でレンズを探していくと、たどり着く先はマウントアダプタを介してのMマウント用レンズ。Mマウントのフランジバックはレフ機に比べて格段に短いので、レフ機用に作られた全長の長いマウントアダプタの利用に比べてXシリーズに装着した際の違和感がありません。そう、ついにたどり着いた軽量かつコンパクトの楽園。これが呼び水かのように富士自らMマウントアダプタも販売しています。
Mマウントで焦点距離75mm以上に絞って軽いレンズを探していくと300g以下でもいろいろあるのです。そのなかでもひときわ軽かったのが今回のTele-Elmarit 90mm。前期モデルと後期モデルがあってそれぞれFatとThinというように呼び分けされているのですが、その意味するところが示すように後期モデルがとりわけ軽くって225g。XF90mmは540gなので比較すると半分以下の重さ!
このレンズを手に入れて浮かれていたんです。それもつかの間、早速試写してみましょうと撮ってみた結果、無限遠がぜんっぜん出ません。これで無限遠。

Tele-Elmar 90mm at infinity

F16まで絞ればなんとか合っているかもという感じなのですが、F11までは全然、もうまったくもって無理。なんぞこの至近距離専用レンズということになってライカストアに行ってType240で試写してもらうと無限遠がやっぱりシャープじゃない。調整に出したらどのくらいかかるのと聞いたら、今ならホリデーシーズンだし8週間くらいかかっちゃうかなと。ひー。

ということで・・・・交換してもらってきました! Elmar M 50mmに!沈胴型レンズ!!170g!!!ドコ行った望遠計画!!!!

Elmar 50mm

いやもう、気に入っちゃったんです。 この軽さ、小ささ、フォーカスリングを回すフィーリング。最高なのです。

Elmar 50mm + L-Plate

上から見たときの、この数字や記号が並んでいるさまに心を持って行かれます。飛行機のコックピットに並ぶアナログ計器盤にかっこよさを感じる人ならわかってくれるはず!

Elmar 50mm from above

趣味で使う物に関して言えば好きになれるモノが一番。フレアも特盛りですけれど逆光性能がよくなくたっていい。自分が気に入っていつも持ち出したくなる存在になれればそれがベストではないでしょうか。交換になったテレエルマリートに関しては残念でしたが、代わりに大好きになったこのレンズを持ち歩きますとも。無限遠が出るだけでもこんなに嬉しいだなんて。

Elmar 50mm at infinity

そこで思ったことは富士フイルムが軽量コンパクトなマニュアルレンズをXマウント用にラインナップしてくれたらなーということ。軽いレンズでもっとカメラを外に連れ出せるように。フォーカスを合わせることも含めて写真を撮るという行為を楽しめるように。 レンジファインダー用のレンズがかなり軽量コンパクトに作られているのだからそれより小さなセンサーを持つXマウントにもあのくらいコンパクトなのがあってもいいですよね。あとは女性からも好かれるようなデザインのレンズがあってもいいのかなと。色がピンクだとかの旧式ジェンダー観じゃなくて。ある程度バラして鏡胴のガワやフォーカスリング、絞りリングが交換可能になっていてバングルみたいにバリエーション持たせられるみたいな。男性でも距離指標がロレックスのスピードマスターのバングル(こんなの)みたいのに交換できたら使ってみたいって人いるんじゃないかなー。自分はカメラをなるべく目立たないようにしたいほうですが、カメラ自体を格好良くしてしまいたいという気持ちはすごくわかるのです。そのほうが愛着出たりもするし。
富士はチェキで成功をおさめたのだから可愛いレンズも作れるはず。自分が言うのもなんですけれど他社製も含めてほんっと今のレンズは存在自体が超絶オッサンすぎるのです・・・。
カメラはあるんですよ。

「可愛いカメラ」(Google画像検索)

で画像検索するとご覧の通り。
予想にたがわずやっぱりピンクなんかもありますがカメラに関してはなるほどと。 Rollei35やPen-EEなんてそう思わせてくれるのもわかります。

でも・・・、でもレンズなんか可愛くなるわけないじゃんと、
キットにあわせるのだけちょちょいとボディの同系色塗っておけばいいんじゃねと、
思考停止してしまった・・・
そんな"まとも"な人々の
「正気の沙汰」に痛めつけられた結果がこれである!!

「可愛いレンズ」(Google画像検索)

否定はしない!しないさ!
されども我らがレンズ軍勢はどこへ!

と、こんな話を書いているところに40mmF0.85という1kg超のレンズを作っていたHandeVisionからリリースがありまして。
コンパクトタイプとして24/35/50/75/90 mmのマニュアルフォーカスレンズが発売されるようです。いや別に可愛いというわけではないんですけれどね。
各レンズの開放F値は2.4。90mmはまだ重量についての発表はないのですが、レンズが4群4枚、かつ最大径がø58mmとXFレンズよりも細いので300g程度が実現するかもしれません。Mマウント/Eマウント/Xマウントでの発売とのこと。今回味わったような無限遠の問題がないのならMマウントがいいなー。

little santa! (elmar 50mm)

ということで今気になっているレンズはコンパクトな望遠、最近の写真にはElmar50mmで撮った写真が混じってるよというお話でした。
でも Tele-Elmar90mmにはまだ未練がなくもなく。玉ボケもきれいなものでしたよ。

Tele-Elmar 90mm Bokeh

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