X100Fをどう使っているか
2014年に購入したX100Sと現在使っているX100Fとで、もうかれこれ4年ほどこのシリーズを使い続けている。最初こそファンクションボタン類に機能を精一杯割り当てて1枚撮るごとに設定を変えたりもしていたが、使い方はかなり定まってシンプルになった。

2014年に購入したX100Sと現在使っているX100Fとで、もうかれこれ4年ほどこのシリーズを使い続けている。最初こそファンクションボタン類に機能を精一杯割り当てて1枚撮るごとに設定を変えたりもしていたが、使い方はかなり定まってシンプルになった。
使い方
- フォーカス:AF95%以上、モードはシングルポイント
- 絞り:F4-F8で80%以上
- 測光:スポット
- モード:露出優先モードが95%以上
- ファインダー:EVFのみ
- フィルムシミュレーション:クラシッククローム95%以上
- シャッター方式:機械式+電子式シャッター
- ISO:オート(ISO12800, minSS1/80)
補足として、電子シャッターを併用しているのでNDフィルターはほぼスローシャッター時に使うのみ(もちろん電子シャッターは室内照明の周波数によっては縞模様が出る場合もあって注意を必要とする)
一番使っているのは露出補正ダイヤル。
設定
誤操作を避けてシンプルに使うためのものが中心で、設定が変わってしまわないようにファンクションキーの機能はできるだけ無効化している。結果として残っているのはFn2にAEL/AFLという設定のみになった。
たまに使うような設定はマイメニューに登録してある。
フロントのコマンドダイヤルも同様にISO調整機能の割り当てを外していて、撮影時にはフロントとリアのコマンドダイヤルをほぼ使っていない。
カスタム設定はトーンやカラーなどに極端な数値を割り振り、撮影中はQボタンを使ってよく切り替えている。OVFではなくEVFのみ利用しているのは設定を通した世界を確認したいため。
せっかくメーカーがいろいろと使いやすいように機能を増やしてくれているのにそれを使わなくなっていく自分。もったいない話だ。
現像
以前はLightroom+VSCO、今はCapture One ProとX RAW STUDIOを使っている。
- SD Cardから全ての画像をCapture One Proへ読み込み
- Capture One Proでブラウズしてよさそうな写真をRAWエクスポート
- X RAW STUDIOで現像の微調整を行い、JPEGを再出力
- 出力されたJPEGをさらにCapture One Proで読み込み、最終的な微修正やクロップ。コントラストをきつくするとバンディングが乗りやすいので適度にノイズを加えたりなど
もちろんCapture One Pro上でRAW現像して終わりということもある。そのうちX RAW STUDIOの機能が向上してある程度の編集機能を兼ね備えればそれだけで完結するようになるかもしれない。
Capture One Proを使う理由はSD Cardから画像を読み込んだ後にカード上の画像を消去できること、トーンの修正が楽なこと、色域指定からのマスクが簡単なこと。
次モデルへの期待
以下は次モデルに期待したい点を。一番欲しいのは
- 距離指標のついたフォーカスリング
これは路上で画面を見ず、距離指標だけでフォーカスを直感的に調整したいため。OVFを使うとなれば欲しい機能だ。
そのほか。
- 雨の中でも撮れるように防塵防滴
- RAW保存していてもデジタルテレコンを使えるように
- 脱着しやすいテレコン、ワイコン(現状はねじ込み型で相当回し込まないとならない)
- 動画利用時にもNDフィルターを利用できるように
- テザー撮影
贅沢な悩みは尽きない。
X100Fの良さ
最後に、X100シリーズを選び使い続けているのかと問われれば一番の理由はジャストサイズ。小さすぎず軽すぎないこと、またその逆でもないこと。ほかに着るものがあってもついつい選んでしまうジーンズやスニーカーの感覚と一緒だ。
フィルムシミュレーションはもう一つの理由。なかでもクラシッククロームが持つ、カラーとモノクロの境目のようなクセが気に入っている。
そのほか F
ゆえの強みを3点。
- 2400万画素の恩恵でクロップの自由度が高い
- マクロモードの廃止により手元のコーヒーカップから遠景までもをストレスなく撮影できる
- X RAW STUDIOを利用できる
どれもが先代にはない捨てがたい改善点で自分には欠かせないものになった。
どこにでも持って行きたくなるカメラだったX100Fは、今や家の中でさえもダイニングやリビングのテーブルの上に出しっぱなしにしておきたいカメラになった。だからそろそろネックストラップは外してしまおうと考えている。代わりにグレーの組紐で作ったリストストラップでもつけておきたい。
手前味噌の作例はこちらから。
追記:あれこれと探してみたものの、組紐のものは見つからなかったのでExtended Photographic MaterialのYosemite Camera Strapをつけてみた。長さは50cmのもの。
ナスカンみたいな金具を東急ハンズで購入してリストストラップとして使っている。輪の部分に手首を通し、くるりと手のひらから甲に一周させるとちょうどよいサイズになる。
さほどコンパクトではないけれどぶらりと下げて歩いていてもすぐに構えることができるし、すぐに外してバッグの中に入れることもできるので便利。