SquareHood on X100F
例年に比べると平地での初雪はまだなので暖かいとはいえ、外を見れば山は雪帽子で朝晩は冷え込む。初めて薪ストーブを使うことになり、最初はいくつ着火剤を入れてもなかなか火がつかなかった。焚き付け用の細いものがなく太い薪しかない状態で火を起こすのは難しい。

例年に比べると平地での初雪はまだなので暖かいとはいえ、外を見れば山は雪帽子で朝晩は冷え込む。初めて薪ストーブを使うことになり、最初はいくつ着火剤を入れてもなかなか火がつかなかった。焚き付け用の細いものがなく太い薪しかない状態で火を起こすのは難しい。ナタか斧で薪を細切れにすれば早いのだろうけれど、ゴロンとしたいかにも丈夫そうな薪なのでそれをバラしてしまうのはもったいない気がしてしまう。ようやく空気と熱の流れ、木の特性がなんとなく掴めてからは火を起こすのにかかる時間がだんだん少なくなってきて、今ではようやく10分ほどで炎をぐわりと行き渡らせることができるようになった。
別に難しくはない。ただ太い薪を樹皮が内側になるようにして1段目に2本、2段目に1本の計3本積み重ね、それらで形作られる中央の穴を手前から奥に向かってガスバーナーの炎を通すようにあてるだけ。家の薪ストーブは横幅が狭く奥行きが深いタイプで空気は前面から奥の煙突へ向けて入っていくため、それに沿った熱の通り道を作ってやるのだ。可燃物、酸素、それに発火点以上の温度という燃焼の三条件を満たすのにベストなのがこの方法だった。
樹皮を内側に向けるのは脂分をより多く含む樹皮の方が燃えやすいから。最初にうまくいかなかったのは熱は垂直に上昇するという思い込みがあり、どうやって熱のパイプを垂直に形作るかということばかり考えていたせいだった。
さて、心地の良い日差しで薪のことなど考えなくても良い昼下がり、郵便受けを覗くと小包が入っていた。スウェーデンからの荷物ということでX100F用のフードが届いたものとわかる。シルバー塗装のものが発売されたのを機に注文していたものだ。包みを開けてみるとかわいらしい箱が現れた。上面に刷られた「SquareHood」の最初の「O」はフードの形をかたどったデザインとなっている。さっそくその小箱を開けて塗装済みのフードを取り出し、フィッティングしてみた。このフードはフィルターにあわせたスレッドが彫ってあるわけではなく、ギュッと嵌め込むタイプ。
これでようやく理想形となったX100F。自分の場合、フードはハレ切りに使うという実用的な用途ではなく、レンズキャップをつけたり外したりしたくないという、いたってものぐさな理由で着けている。そのためフードの先は少しすぼまっている形状が一番具合がいい。
今はVersion2を開発中とのこと。材質が金属になり、シルバーが焼き付け塗装になったら嬉しい。
悩ましいことが一点。広いところに引っ越して来たため、最近はもっぱらテレコンを常用しているのだが・・・。